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The 9th Satellite Design Contest

応募:
30作品(設計の部7作品、アイデアの部23作品)募集チラシ(PDF)
一次審査通過:
11作品(設計の部5作品、アイデアの部6作品)
最終審査会:
2001年10月21日(日) 東京都立航空工業高等専門学校 汐黎ホール
最終審査会チラシ(PDF) 最終審査会ポスター(PDF) 最終審査会プログラム(PDF)
講演:
Prof. Martin Sweeting, University of Surrey(英国)
設計大賞

設計大賞

メンバー:
中西洋喜、加藤治久、渡辺敏暢、丸木武志、石上玄也、西牧陽一
流星は彗星起源の塵・ダストが大気圏に突入して輝く現象であり、この塵には生命の起源となった有機物が含まれている可能性が示唆されている。本ミッションでは、このようなしし座流星群を始めとする様々な流星群を軌道上から観測し、イメージ及び分光データを取得することを目的とする。衛星には分光カメラが搭載され、低軌道上から流星を分光観測する。これにより、地上からでは大気により吸収されて観測することの出来なかった紫外線領域の観測が可能となり、これまで得られなかった貴重なデータを得ることが期待できる。
アイデア大賞

アイデア大賞

メンバー:
金色一賢、桑田良昭、鴨川晋一、石川早苗
天候や昼夜を問わない合成開口レーダ(SAR)搭載の地球観測衛星6機をH-ⅡAロケットで打ち上げ、高度579km準回帰軌道上で円隊形に並べる。6機で地上の1点を同時観測することで、従来不可能だった3次元リアルタイム撮像を、高解像度、多角的、もしくは広範囲に行う。普段は地上全体の高度分布地図の作成や極地方観測などを行い、ひとたび災害が起こると被災地の上を1日1度以上通過する回帰軌道に移行し、リアルタイム3次元災害観測を行う。
日本機械学会 宇宙工学部門表彰 フロンティアの部

軌道上掲示板 ~Space Dream Networks(宇宙、夢つながり)~ アイデアの部
関西大学
メンバー:
羽田野玲、今村俊介、斎藤俊哉、斎藤光、馬場丈典、山中理代
次世代エンターテイメントスタイルの衛星である。宇宙空間に飛び出した衛星は軌道に投入後膜面を展開、するとそこには夢あるスクリーンが出来あがる。地球上にいる人々は膜面上に配置された光源(LED)が描き出した画像を見ながら宇宙に対してのロマンを感じ又、制御部下に設置されたカメラからの画像はインターネットやテレビで見ることが可能である。そしてそれは宇宙開発に対する人々の理解をより深めることになり、かつこの衛星はビジネスモデルとしても有効である。
日本航空宇宙学会賞

卵型衛星スクスク 設計の部
日本大学
メンバー:
平城雅隆、大川祐輔、井上昌久、境野正法、野村晃司、日沼俊介
本衛星では、大きく分けて二つの目的がある。一つ目は、六角形パネルの集合体が展開し、大きな空間を生み出すフラーレン型展開構造物の有効性を検証するべく、展開・構築機構から成る小型衛星を設計し運用を目指すためのミッションであり、二つ目は宇宙空間で食料としての植物栽培を行うことを前提に設計し運用する生物実験的ミッションである。これら二つのミッションが達成できるようになれば、今後の宇宙展開構造物の開発や、スペースカルチャベーションの発展が望める。
電子情報通信学会賞

ITU-SAT(Intelligent Truncated-icosahedral Usher Satellite)電波マッピング衛星 アイデアの部
電気通信大学大学院
メンバー:
池田満久
宇宙のインフラ利用が急激に進んでいる現在、静止軌道上の衛星の配置は非常に窮屈になっており、また、通信に使用される周波数帯も逼迫している。そこで、電波の交通整理という観点から、電波マッピング衛星を提案する。この衛星は、静止衛星から地上に照射されている電波の使用状況を詳細にマッピングする衛星である。本衛星によって取得されたデータは、電波の有効利用、平和利用を目指し、ITU(国際電気通信連合)を通じて広く公開し、国際的な参照情報として利用されることを目的とする。
宇宙科学振興会賞

The HEBI(Highly Effective Bending Investigator) 小天体探査用ヘビ型ロボット アイデアの部
東北大学
メンバー:
水野昇幸、色部暁義、伊藤有沙
小惑星は太陽系の起源を知るためには重要な手がかりだといわれているが、それについてわれわれが知っていることはあまりにも少ない。The HEBI(小惑星探査ロボット)は、ヘビの移動機構を模擬した動作を行うことにより、小天体の表層や内部構造を思い通り探査することを可能にする。The HEBIは、小天体上に散らばる岩に体を巻きつけながら移動し、狭い岩陰や溝の中へも入っていく。先頭節には掘削装置をもち、地中のサンプルを分析し、理学的に重要な探査情報を得る。
日本宇宙フォーラム賞

1cm級静止デブリの分布状況観測衛星 設計の部
東京都立科学技術大学大学院
メンバー:
熊谷直紀、白石卓也、藤井雅也、村瀬知彦、橋本智昭
静止軌道上のデブリの観測は、その数密度が低軌道ほど大きくなく、距離も大幅に遠く、観測が難しいためにあまり研究が進んでいない。本ミッションの目的は、地球上からの観測が困難な1cm級静止デブリの観測を衛星に搭載された光学望遠鏡によって宇宙で行うことである。この衛星は静止軌道との相対速度を利用し静止軌道帯(南北方向に±0.1deg以上、東西方向に360deg)の画像を撮影する。衛星上のコンピュータでの画像のノイズ除去後、ノイズ除去画像に圧縮を施し、地上局に送信する。地上局では衛星からのデータを取得後、CCDの感度ムラを補正し、恒星像、衛星像を除去し静止軌道上のデブリ分布状況を取得する。
審査委員長特別賞

気球を用いた長期金星観測システム (Balloon-Based Long Duration Venus Observation System) アイデアの部
武蔵工業大学大学院
メンバー:
赤澤公彦、高橋威、片淵健二、井田聡、太田公平、本田真一、松本千香子
金星は地球型惑星であるがその大気環境は地球とかけ離れている。その原因は未だ解明されていない。惑星気球プロジェクトの一部である金星気球ミッションにおいて短期間の金星の低高度でのミッション実現可能性は大きいが数ヶ月にわたる長期観測については電力供給問題や冷却問題など課題が多い。そこで本ミッションではDR&SP-Satellite(データ中継・太陽光発電衛星)による気球への電力供給と、冷媒を用いない電子冷却システムを組み合わせて用いることにより長期間の観測を可能にするものと考える。
奨励賞

フランクリン衛星(Franklin-Sat)による成層圏-電離層間誘雷実験 アイデアの部
大阪府立大学
メンバー:
青田昭仁、田川哲也、藤井信治、秋田久美子、大塚雅也、三浦有美子
通常、雷雲からは地上に向けて放電が起こり落雷する。しかし、まれに電離層に向けて放電が起こる。その雷光は通常の雷光とは異なり、オーロラのように美しい。しかし、観測例は少ない。本ミッションは、この成層圏-電離層間に導電性のテザーを伸展することで、成層圏-電離層間の雷現象を引き起こそうとする試みである。この成功によって、落雷被害を防ぐ上で必要な基礎データを得ることが可能になる。
奨励賞

微小デブリ回収衛星(Cleaner Satellite) アイデアの部
日本大学
メンバー:
醍醐加奈子、岩井優佳、遠藤まゆみ
スペースデブリの多い軌道に衛星を投入し、衛星自身にデブリが当たると4種4層に重ねられた金属板によってデブリが静止し、捕獲される。衝突したデブリは、センサーによって感知されそのデータが地球に送られる。衛星は徐々に高度を下げてゆき、より多くのデブリを捕獲すると共にデータを収集する。そのデータからデブリの密集地帯、衝突頻度、衝突方向、材質、大きさ、速度を解析する。また、衛星は4種類の材質のバンドでできていてデブリの衝突の材料による違いを比較できる。衛星の地上への回収はスペースシャトルで行なう。
奨励賞

火星探査ロボット計画 アイデアの部
東京都立航空工業高等専門学校
メンバー:
林田幹章、伊藤直敏、植藤崇、菅原敬之
本ミッションでは、火星の探査を目的とした新しい落下システムおよび探査システムを構築した。このシステムはクッション材により落下の衝撃を吸収するシステムであり、今までにない新しいシステムである。また、測定では孫機が広範囲に移動し地質分析、地震観測、気温・気圧観測を行うものである。これらによって火星における各地点のデータを取得でき火星への人類の移住が可能かどうかの判定を下すことが出来る。また、火星への関心も深めることができる。

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